カイシャ工房代表の山田です。
Skipping School PROJECTの1期生を募集するにあたり、何人かの方とお話をする中で少しだけ見えてきた課題があります。
それは、「高校を辞めたくても辞められない」というもの。
これにはいくつかの理由があると思い、考察としてまとめていきたいと思います。
辞められない理由①:学校の対応
これが最も根深い問題だと感じました。
辞めたいという話をする
↓
先生に呼び出され説教(話を聞いていると、最早恫喝です)
↓
保護者の方も怒られる
↓
こういう話が広がり、辞められないと思い込む
こんなループが繰り広げられています。
特に私立は営利目的もあるのである程度の引き留めは当然だとは思いますが、実際に言われた内容を聞いていると最早ヤクザです。
なぜか保護者も呼び出されて怒られることもあるらしく、家庭内でも高校を辞めないようにする圧力が働くという悪循環になっています。
辞められない理由②:周囲の目を気にしてしまう
これは子ども自身が気にしてしまうことです。
高校には行きたくないと思っており、自分に合わないこともわかっている。
ただ辞めたら周囲にどう思われるかわからないから怖くて辞められない、というものです。
特に地方のほうがこのような周囲の目を気にする傾向が強いように思いました。
コミュニティの人数が都心部とは違うため、同調圧力が強いのでしょう。
「高校は行くもの」という思いこみ
上記2つの理由の根本的な原因は、「高校は行くもの」という盲目的な信仰のようなものがあるからではないかと思います。
先生はその信仰のせいで、そこから抜け出そうとする人を許せない。
本人も、高校に行かないことに罪悪感を感じてしまう。
価値観の多様性が重要といわれる昨今で、このような現状がまだまだ変わらないのです。
学校では何を教えているんでしょうね。
「高校に行かない選択肢を普通にする」という理念を実現するために、Skipping School PROJECTはこれからも活動していきます。