ブログをご覧いただきありがとうございます!カイシャ工房の山田です。
私はNPO法人アスデッサンに所属し、ボランティアで中高生向けのキャリア支援をしています。
なぜ本業とは別でやっているのか、その点についてお話していきたいと思います。
私は会社員時代に、塾の講師&教室長からキャリアアドバイザーに転職したという経歴を持ちます。
その経験から得たことから、本業以外でキャリア教育をしようと思った理由が3つあります。
1.本当の意味で職業を自由に選べる時期は学生の間
キャリアアドバイザーに思ったことですが、社会人になってからの転職ではなれる職業に限界があります。
もちろん可能性はゼロではないですが、給料や働き方を選べなかったり、時間がかかったり(大学に行き直すなど)とかなりのリスクがあるのが現実です。
実際に
「営業をやってみたけど向いてないので転職したい。ただ給料は落としたくない」
「公務員になってはみたけど、どうしてもなじめない」
「大企業に入ってみたけど、仕事が楽しくないし年功序列は肌に合わない」
といったような相談は本当によくありました。
やってみないと気づけないことも多々ありますが、学生時代にもっと考えたりする機会があれば回避できた事例もたくさんありました。
20代前半までなら全く違う職種への転職も可能ですが、30歳を超えると未経験職への転職は非常に難しいのが実情です。
このようなミスマッチを減らすためにも、学生のうちからキャリア教育をすることが重要だと思いました。
2.学校や塾の先生にはキャリア教育ができないから
これは塾の先生からキャリアアドバイザーに転職した私だから言えることだと思います。
残念ながら、学校の先生や塾の先生は異業界についての経験がない方が多く、そもそもどういったキャリアが存在するかの知見が乏しいです。
(もちろん自己研鑽をされていて、そうでない先生方も少ないですがいらっしゃいます)
大手IT企業だと、募集職種は100種類以上あったりします。
そもそも先生だけでキャリア教育を行うのには無理があるのです。
ちなみに、キャリアガイダンスを行う専門のカウンセラーが雇われている、ないしは定期的に訪れる学校が、アメリカは82.3%、イギリスは80.3%、ドイツは81.9%、フランスは56.1%、スウェーデンは98.4%あります。
日本はなんと4.4%です。(OECD(経済協力開発機構)の学習到達度調査「PISA 2018」の結果報告書第2巻より)
3.選択肢の多様さをしってもらうため
ご存じの通り、会社の寿命が短命化し、大手企業でも倒産したりリストラしたりするのが当たり前になりました。
そのような時代に、キャリアについて考えることは非常に重要になってきています。
しかし、長らく新卒一括採用・年功序列の雇用形態が守られてきた日本では、そもそも「キャリアを考える」という経験をしてきた人が少ないです。
その必要性を感じている人が少ないため、今の学生と接していても硬直的なキャリア感を持っている学生も多いと感じます。
このような状況を打開するには、学生のうちから多様なキャリアを持つ大人と会って対話をすることが重要だと考えました。
そのためには多くの方に協力していただく必要があり、それにはNPO法人という形が一番理にかなっています。
さいごに
これからの時代は、様々な生き方・考え方の人たちと協働していく必要があります。
そのためには、多様な人と会い、それらのロールモデルを知ることが最初のステップになると思っています。
そこで感じたギャップが個性であり、そこから「自分はどうしたいか」を考えることができるようになります。
カイシャ工房では、このような視点でのインプットから、社会人の方との対話の機会も設けています。
また、保護者と子どもの考えのすり合わせも行っています。
子どもが何を考えているのか?
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