カイシャ工房の山田です。
いつもブログをご覧いただきありがとうございます!
最近の教育方針として、「考える力」が重要だということがよく話題にあがるようになりました。
学力の三要素にも「思考力・判断力・表現力」が盛り込まれています。
こうなってきた背景には、求められる人材が変化してきたことが大きいのだと思います。
優秀な人の定義が、「仕事を多く、正確にこなす人」から「今までにない価値を創出できる人」に変化しているからです。
考える力が重要だということは割と周知の事実だったりしますが、
実際に考える力を養うためにはどうしたらよいのでしょうか?
具体と抽象、利己利他の往復
考える力を養うトレーニングで有効なのが、思考で具体と抽象を行き来する方法です。
カイシャ工房で実際に行ったセッションで具体的に説明していきましょう。
①今現在もやもやしていることは何か?
⇒ニュースや周りの友達で、イライラしている人が多いのはなぜか
②イライラしている人が多いとなぜもやもやするのか?
⇒自分自身が生きづらいから
(自分事に落とし込んでもらう=利己的に考える)
③イライラしている人が減るとどうなるか?
⇒気遣いできる人が増えて、周囲の人がHAPPYになる
(他の人がどう思うか=利他的に考える)
④イライラしている人と、そうじゃない人との違いは何だろう?
⇒余裕があるかどうかかも?人間関係やお金、仕事の忙しさなどが関わっているかも
⑤じゃあ身の回りでイライラしている人にはどうしたらいい?
⇒その人に聞いて、余裕ができるような手助けをしてあげるのがいい
(身の回りの人に限定する=具体化)
⑥それを学校全体の取り組みにするにはどうしたらいい?
⇒余裕があるかどうかを気づかせるコンテンツがあるとおもしろい
(身の回りから学校へ範囲を広げる=抽象化)
実際はこんなにスムーズには進みませんが、整理するとこんな感じです。
様々な角度で問いを挟むことにより、ひとつの物事をより多面的に深く考えることができるようになります。
これが「考える力」を養うことだと考えています。
さいごに
このようなセッションは、既存の学習塾ではなかなか時間がとれません。
また、対話の中で効果的な問いをつくることは深い知識と経験が必要です。
学生もすぐにできるようにはなりませんが、練習をすれば「考える力」は必ず養うことができます。
これからの社会では必須になるスキルなので、できるだけ早めにこのようなきっかけを作ってあげたいと思っています。
気になる人はぜひ一度経験してみてください!
「考える」って楽しいですよ!
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