カイシャ工房代表の山田です。
今回は「21世紀の教育ー子どもの社会的能力とEQを伸ばす3つの焦点」をご紹介したいと思います。
記載している内容は概ね同意でき、カイシャ工房で行っていることや目指すビジョンとも非常に近いものがあり参考にさせていただいてます。
そこで書かれている3つの焦点(原題が「The Triple Focus」)に着目していきたいと思います。
3つの焦点とは、
①「自身」(inner)
②「他者」(other)
③「外の世界」(outer) のことです。
その中でも今回は、②「他者」(other)について書いていこうと思います。
他者に注意を向けるときに脳で起こっていること
他者に注意を向けるときに脳の中で何が起こっているかは、「社会神経科学」という比較的新しい分野で研究が進んでいます。
たとえば「ミラーニューロン」という神経細胞(ニューロン)は、人の動作、感情、さらには意図などに反応して活性化する。
21世紀の教育ー子どもの社会的能力とEQを伸ばす3つの焦点 67ページ
こうした神経細胞や、そのほかの社会脳に存在するさまざまな回路によって、私たちは相手と自分のあいだで起こっていることをリアルタイムで察知し、やりとりを円滑にすることができる。
このミラーニューロンに注目すると、「自身」に気づくことの延長に他者に注意を向けられるようになるということがわかります。
しかし、「自身」が感じていたり考えたりしていることと、他の人がどのように考え、もしくはどう感じているかは別だったらします。
ここで重要になってくるのが、他者に気づき理解すること(エンパシー)です。
3つのエンパシー
「21世紀の教育ー子どもの社会的能力とEQを伸ばす3つの焦点」では、このエンパシーを3種類あり、異なる脳神経回路が使われていると記述されています。
認知的な他者理解(エンパシー)
1つ目が、認知的な他者理解です。
他者がこの世界をどのように見て、どう考えているのかを理解し、彼らの視点やメンタルモデルを理解するということです。
これによって、どう伝えれば相手に一番わかってもらえるかがわかるようになります。
感情的な他者理解(エンパシー)
2つ目が、感情的な他者理解です。
まるで脳と脳が連携して、他者が感じていることをすぐさま自分の中で感じられるような、瞬間、瞬間の相手の感情を感じ取れることです。
これによって、私たちのあいだに「化学反応」のような繋がりが生まれることになります。
他者理解からの配慮
ここまでの2つのエンパシーはもちろん重要で、他者と良い関係を築くうえで重要なことですが、誰かを実際に助けるようになるには十分とは言えません。
そこで3つ目となるのが、「エンパシーからの配慮」です。
これがあることで、自然に他者に感じ、理解することからのアクションに繋がるようになります。
ほかの2つの種類のエンパシーと違って、この別種のエンパシーは、他者により良くなって欲しいという配慮を向けます。
カイシャ工房ではエンパシーをこう鍛える
カイシャ工房でも、エンパシーを鍛えるための取り組みを様々行っています。
認知的な他者理解を鍛えるためには、ケーススタディが最も適していると思っています。
そのためのコンテンツがロルモRADIOです。
様々な大人の意思決定の過程を知ることで、認知的な他者理解を鍛えることができると思います。
さらに、この内容についてディスカッションすることにより感情的な他者理解も鍛えることができます。
エンパシーに着目することで自己がさらに確立し、そこからやりたいことが生まれてきます。
難しく書きましたが、やりたいことを見つけるには遠回りに見えてこれが唯一の方法だと思っています。
気になる方は、無料でこの流れを体験できますので一度お問い合わせしてみてください!