カイシャ工房代表の山田です。
正しい教育が何か?ということを定義することは非常に困難で、個人的には不可能だと思っています。
不可能というよりも、意味がないと言った方が正確かもしれません。
しかし、現在の学校教育の間違っている点は明確に挙げられると思っています。
これの重要なところは、学校教育を受けてきた大人は大抵間違った教育を引き継いでいるという点です。
学校の間違っている教育理論①
「問題がある」「正解がある」「教師がいる」
この構造が成り立つのが学校だけということを伝えていないことが問題だと思います。
物事をインプットする上では非常に効率の良いフレームワークで、その部分は非常に重要だと思っています。
ただ、それが社会に適用されないということを教育していないことが問題だと思います。
- 問題は自分でつくりださなければならない
- 正解があるかどうかわからない
- 答えを知っている人が身近にいない
社会の日常はこのようなことのほうが多いのでしょうか。
こういった社会の現状と、学校で教えていることの乖離が大きすぎることが間違っていると思います。
学校の間違っている教育理論②
基礎から学んだ後に応用問題に取り組むこと
これ、現実ではあまりないと思いませんか?
現実の問題で、何が基礎で何が応用かということを明確に区別することってできないと思いませんか?
そもそもどんな問題に直面するかが不確定な中、順序立てた学びのやり方のみをインプットすることはリスクが高いと思います。
変化が早い時代なのであれば、その場で必要な知識を学ぶ態度が必要ではないでしょうか。
学校の間違っている教育理論③
黙って集中する
仕事で黙って集中できる場面ってどれぐらいありますか?
みんなで話しながら前に進めたり、雑音などがある中で集中することのほうが重要だと思いませんか?
さらに言うと、自分が集中できる環境を自分で作り出す能力が重要だと思います。
知らず知らずのうちに、家での学習で黙って集中するを強制していませんか?
学校の間違っている教育理論④
教えればできるようになる
これは大人でもこう思っている人が多いと思います。
そもそも「できる」とは何でしょうか?
鈴木宏明さんの「私たちはどう学んでいるのか」では、知識はモノのように捉えてはならず、絶えずその場で作り出されるもので、コトとしてとらえなければならない、と書いてあります。
伝えられるのはあくまでも情報で、情報を伝えればできるようになるというのは、非常に傲慢な考え方ではないでしょうか。
環境や状況によって、蓄積した知識を適切に引き出し組み合わせることが非常に重要だと思います。
さいごに
学校教育をすぐに変えることは非常に難しく、時間がかかります。
一番すぐに変えられるのは、間違った教育を受けてきた大人が間違いを認識することだと思います。
心身に染みついてしまった癖は、直すどころか気づきすらしないものです。
それを自覚するため、これからも知識を伝達するところから始めていきます。