ブログをご覧いただきありがとうございます。
カイシャ工房の山田です。
今回のテーマは、学生ではなく保護者の方に読んでもらいたくて書きました。
大学受験において、学校の成績が良い生徒が模試の偏差値が高いとは限りません。
これってめちゃくちゃ異常だと思いませんか?
ひと昔前は、高校の勉強だけでは上位大学に行くのは難しいため、予備校や学習塾が必要でした。
現在は映像授業の発達で自力での学習がだいぶ可能になりましたが。
おかしな話ですが、
それが産業として成立するのは、そこにニーズがあるからです。
学校で良い成績をとりなさい!と言われ続けている生徒が、
受験前にみんな予備校や塾に行くという流れに、私は非常に違和感を感じます。
そこに対してのアンチテーゼとして、保護者の方には読んでいただきたいです。
大学受験の仕組み
そもそも高校での成績はどれぐらい必要なのでしょうか?
まずは大学受験の仕組みについて簡単にまとめておきます。
一般入試←通知表全く必要なし
試験当日のテストの点数によって合否を判断する方法です。
言い換えれば、当日の点数さえよければ学校の成績は全く関係ありません。
極端なことを言うと、卒業さえできれば学校の成績はどうでもよいのです。
(私は学校の成績表は10段階評価で2と3でしたが、ちゃんと大学に行けました)
学校推薦型選抜
これには大きく分けて、指定校推薦と公募制推薦の2つに分かれます。
指定校推薦←通知表が超重要
学校の成績表(受験では評定平均と呼ばれるもの)によって、限りある大学への推薦枠を奪い合います。
判断基準は評定平均のため、受験勉強ではなく最後まで学校の定期テストの勉強が必要です。
この指定校推薦の一番のメリットは、推薦枠をもらえればほぼ受かるということです。
ただその分倍率は高く、学年順位は20番以内ぐらいには常に入っていないといけないと思ってください。
公募制推薦←通知表が微妙に必要
各大学で出願する基準があり(評定平均3.5以上とか、4.2以上とか)それを満たせれば誰でも出願できます。
専願(受かったら必ず行かなければいけない)の場合もあれば、併願(複数受けられる)場合もあります。
倍率は一般入試と同じぐらいか、それよりも高かったりします。
要するに、受験機会が1回増えるぐらいの感覚です。
総合型選抜(旧:AO入試)←通知表が必要だったり必要でなかったり
大学によっては、出願資格として評定平均を設けている大学があります。
評定平均が必要なところは、だいたい偏差値が高い大学です。(MARCHとか関関同立とか呼ばれるところ)
そうでない大学は学校の成績は加味されないところが多いです。
指定校推薦にこだわらない限り、学校のテスト勉強はそこまで必要ではないんです。
子どもに、どうなって欲しいですか?
ひと昔前は、良い大学に入ることが安定した人生への近道でした。
しかし、学歴の価値は間違いなく下がっていくと思います。
(詳しくはこちらのブログで書きました)
高校でしかできない、部活などの経験を重視する
興味があることをとことん追求する
大学で学びたいことのために勉強する
コミュニケーション力と社会性を育む
人生で一番多感な時期、もっと選択肢がたくさんあっても良いはずです。
みんなが同じことを高校で学ぶ必要はありません!
高校には行かなければならない
学校のテスト勉強はしなければならない
大学受験のためには予備校に行かなければならない
などは過去の常識であり、現在は全く違います。
ただ、保護者は自分が通ってきた道が安全だと思って子どもにすすめます。
もちろんそれが悪いわけではないですが、このバイアスを外した上で子どもに選んで欲しくないですか?
過去に安全だった道はもう安全ではないのです。
子どもの将来について、固定概念を一度外してみませんか?
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