こんにちは!カイシャ工房の山田です。
前回はコーチングの重要スキルとして「聞く」ということについてブログを書きました。
「聞く」こと自体はみんな自然とやっている行動ですが、「聞く」のはとても難しいスキルで、人によって明確な差がでる部分です。
今回は「承認する」というスキルについて書いていこうと思います。
褒めて伸ばす、ということが教育において重要だということはよく知られていると思います。
ただ、実際に子どもや部下と接していて、そんなに毎回褒めるところってありますか?
私はそんなふうに思っていましたが、この「承認する」というやり方を知ってだいぶ楽になりました。
「褒める」と「承認する」は違う
アクノレッジメント(acknowledgement)は、「認めること」「承認」「(受け取ったという)証明」「感謝」「礼状」「あいさつ」という意味で、「相手の存在に気付いていることを伝える」という語源があります。
アクノレッジメントは、褒めることとは違い、事実を事実として認めることを指します。
「今日は宿題をしたんだね」⇒承認
「今日は宿題をして偉いね」⇒褒める
「〇時間勉強できたんだね」⇒承認
「〇時間勉強できるなんて勉強熱心だね」⇒褒める
「あなたと話していて、とても楽しい」⇒承認
「あなたの話はとても楽しくて、すばらしいね」⇒褒める
微妙な違いですが、なんとなくわかりますかね?
アクノレッジメントは、相手の変化や成長に気づき、それを相手に伝えることです。
それに対し、褒めることは相手に対する評価が加わることが特徴です。
もちろん、褒めることはモチベーションをアップさせる有効な手段ですが、
「良い/悪い」「評価する人/される人」という構図ができてしまうため、素直にメッセージを受け取りにくくなる可能性があります。
さいごに
人は、「誰かに見てもらいたい」また「自分自身の成長や変化を知りたい」と無意識に思っています。
日常的に、その人がその人であることを承認することは、コーチングの視点だけでなく
子どもとコミュニケーションをとる上で非常に重要なことです。
褒めることにこだわりすぎると、上下関係がどうしてもできてしまいます。
ただその人の行動や、成果、成長を承認してあげることで、「ここにいていいんだ」という存在承認になります。
子どもとのコミュニケーションに悩んでいる方がいらっしゃったら、ぜひ一度ご相談ください!
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