カイシャ工房代表の山田です。
今回は実際に大学受験の指導をしていて、いつも疑問に思うことを書いていこうと思います。
それは、推薦入試の活用の仕方です。
特に指定校推薦ではなく、公募制推薦について。
学生の間では、
「公募制推薦に出願しながら、ダメだったら一般受験しよう」
と考える人が非常に多いです。
「迷っているならとりあえず受けよう!受かったらラッキーという気持ちで!」
こんなことが予備校や学校の先生の鉄板のセリフだったりします。
これらの考え方に、疑問を呈していきたいと思います。
疑問①:本当に受かりやすいのか?
公募制入試と一般入試を併用することが、本当にリスクヘッジになるかという点です。
ちなみに、大学によりますが公募制入試の倍率は一般入試と対して変わりません。
実際のスケジュールを例に考えてみたいと思います。
10月中旬:A大学総合型選抜の入試(総合型選抜ですが、中身は推薦入試というのはよくあります)
11月上旬:A大学合格発表
11月中旬:B大学公募制推薦の入試
12月上旬:B大学合格発表
なるべく多くの受験機会を作ろうと思えば、上記のような戦略を練ることが可能です。
ただ、このようなスケジュールで受験をした場合、メンタルに大きな負担を強いられます。
2週間ごとに状況が目まぐるしく変化する中、勉強に集中できるでしょうか?
公募制推薦を活用しながらの受験は、学力が伸び悩む子が多いです。
疑問②:大学に入学することがゴールになってないか?
大学に行く意味は間違いなく変化しています。
昔のような「就職予備校」としての意味合いはどんどん薄れてきているのです。
入試機会を増やすような戦略を立てることで、予備校や塾はお金をとっています。
もちろんそれには価値があり、複雑な情報を最適化する必要がありますので非常に専門性が高いです。
ただ、これってどうやって大学に入るか?しか考えてないですよね。
大学で何を学ぶのか?大学でどう成長したいのか?受験勉強で何を得たいのか?
これらが完全におざなりです。本当に生徒のためになっているのでしょうか?
さいごに
これらの疑問には、「大学受験に対してどのように考えているか?」という問いがあると思います。
「大学には完全に遊びや社会勉強のために行く!」というのであれば、大学に入学することをゴールにしてもよいと思います。
ただ、大学受験はそのような意味合いだけでなく、得られるものはたくさんあります。
・PDCAを回す力
・自分の能力を相対化する力
・できなきことに対して向かい合う力
・辛いことやうまくいかないことがあっても継続する力
社会に出たときに必須の能力を培うのに絶好の機会です。
公募制推薦というショートカットを使うことが、本当にためになるのか?
学生のみなさんも、よく考えてみてください。
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