カイシャ工房代表の山田です。
メタバースについて、かなり注目が集められていますね。
以前書いたこちらの記事も、検索数では圧倒的に多くなっています。
個人的な見解では、メタバースを教育に活用していくのは賛成です。
ただ、良い変化ばかりがあるわけではありません。
何かが変化すれば、負の側面は必ずあります。
今回はその点について考察していきたいと思います。
メタバースによる負の側面
最も大きな懸念は、教育格差がますます拡大することです。
学校による格差
現在のオンライン対応でさえ、学校によってかなりの差がでています。
それがメタバースへの対応となるとかなり差が出るでしょう。
私立と公立の差が益々大きくなり、教育の平等性が大きく問われることになります。
家庭による格差
家庭による格差には、所得とリテラシーの2つの要素があると思います。
所得が高い家庭では、通信環境も整えられ、先進的な取り組みをしている私立の学校も選択できるでしょう。
逆に、通信環境が整えられない家庭では、学習内容に大きく差がでてきてしまいます。
そして、家庭におけるITリテラシーの差も大きくなるでしょう。
ITリテラシーの高い家庭では、積極的にVR/ARツールを活用していくでしょう。
逆にそうでない家庭では、学びの機会に大きな差が生じることが予想されます。
モチベーションによる格差
前述の通り、メタバースを教育に取り入れれば非常に大きな効果があると思っています。
学びに対するモチベーションが大きい人にとっては、こんなに良いツールはありません。
学年にこだわらず、自分でどんどん学びを進めることができます。
しかし、学ぶモチベーションの乏しい人との差はどんどん開くことになります。
より効率的な学びができるようになると、ますます格差が開いていくでしょう。
「なぜ学ぶのか?」という問いの重要性
上記のような懸念を解消するにはどうすればよいでしょうか。
それは、「なぜ学ぶのか?」という問いによって解消できるのではないかと考えます。
学校による格差はありますが、主体的に学ぶ態度さえあれば学校を飛び越えて学ぶことができるのがメタバースの大きなメリットです。
「何のために学ぶのか」「何を学びたいのか」「自分はどうなりたいのか」
などを、対話を通して見つけていくことの重要性が益々が上がってくると思います。
カイシャ工房では、「学校や受験のためではなく、自分の人生のために学ぶ。」をミッションとしています。
これからの社会をつくっていく学生に、学びの本質を考えていくような教育を実践しています。
興味を持っていただけた方は、ぜひ一度対話できればと思います。