カイシャ工房代表の山田です。
いきなり過激なタイトルですね。
あくまでも個人的な見解ですし、その界隈で働いている方々を誹謗中傷するものではないということを最初に書いておきます。
カイシャ工房は学習塾の形態をとってますが、受験勉強は一切教えていません。
受験は、正直ゲームみたいなもんです。
記憶力と要領が良い人が有利なだけで、頭の良さや社会で活躍できるかどうかを判断できるものではありません。
そして、この受験勉強こそが勉強嫌いを大量に生み出している原因のひとつだと思っています。
なぜ受験のせいで勉強嫌いが生まれるのか
一部の能力で優劣が確定するから
受験では、記憶力やマルチタスク能力など、一部の能力が秀でていると非常に有利です。
人間の能力はもっと多種多様で、さらにグラデーションになっています。
受験に有利ではない能力を持っている人は評価されず、苦手意識や自己効力感の低下を招きます。
「東大に受かる人は、頭が良い人ではなく器用な人」という言葉があるぐらいです。
学ぶ側に主体がなくなるから
受験は勉強する教科が決まっており、さらに過去問がある時点で勉強する内容も決まります。
「すでに決められたもの」をいかに効率よくインプットするかが能力として問われているのであり、新しいことを知る喜びやワクワクを感じている暇はありません。
そうなると、勉強は目的ではなく手段になりさがり、そこに楽しさはなくなります。
無駄や余計なことが省かれるから
何かを学ぶ喜びは、新しい何かを知れた瞬間や思わぬところで知識が繋がった瞬間に訪れます。
受験勉強というのは、インプットする内容は決まっておりそれをいかに無駄なく短時間でできるかが勝負です。
そうなると、無駄な寄り道は極力省くことが重要になります。
しかし、学ぶ喜びはその寄り道にこそあるのです。
何かの疑問が生まれ、その疑問を調べていたら別の疑問が浮かぶ。
このような学ぶの深め方は、試験の形式が決まっている受験やテストがある限り難しいでしょう。
金額が高すぎる受験産業
受験産業がなくなればいいと思う理由の2つめは、金銭的負担が大きすぎることです。
- 映像授業を見るだけの予備校が、年間100万円以上かかる
- 個別指導講師の大半は大学生(専門知識がなくてもできる)
- すでに世の中には無料塾という形態がある
現在はインターネット上に、無料で学べるツールが山ほどあります。
受験のノウハウだけであれば、全く問題なく入手できる時代です。
知識がコモディティ化している時代に、受験産業にお金を払う価値は果たしてあるのでしょうか?
学歴の価値は必ず下がります
この記事でも書きましたが、学歴の価値は下がるという確信を持っています。
今後重要なのは学び続けることであり、学び続けるには、学ぶことを楽しめる必要があります。
そうなったときに、学ぶ楽しさを奪う構造をつくっている受験産業は、長期的に考えるとなくなっていったほうがよいというのが持論です。
教育をもっと自由に、多様に、貪欲に
学ぶ内容・環境・先生に選択肢を
これが弊社の掲げるビジョンです。
この実現に向けて精進します。