カイシャ工房代表の山田です。
今回は「21世紀の教育ー子どもの社会的能力とEQを伸ばす3つの焦点」をご紹介したいと思います。
記載している内容は概ね同意でき、カイシャ工房で行っていることや目指すビジョンとも非常に近いものがあり参考にさせていただいてます。
そこで書かれている3つの焦点(原題が「The Triple Focus」)に着目していきたいと思います。
3つの焦点とは、
①「自身」(inner)
②「他者」(other)
③「外の世界」(outer) のことです。
その中でも今回は、①「自身」(inner)について書いていこうと思います。
なぜ「自身」(inner)に着目するのか
たとえば、自らの「寂しい」という感情を否定していると、他者の寂しさは受け入れがたい。だが、自分の寂しさの背景を理解し受容すると、他者のそれをずっとよく理解できるうえ、同じような世の中の子道灌やそれを生み出す構造がはるかに高い解像度で見えてくる。自己理解があってはじめて他者理解につながり、世界が広がっていく。
21世紀の教育ー子どもの社会的能力とEQを伸ばす3つの焦点 監訳者まえがきより
カイシャ工房では、ティーチング→コーチングという経緯をたどりながら、まずは自分自身が何をしたいのかに気づくことから始めます。
過去、中高生向けのブログを読み返してみると、最後の結論は自己理解に繋がっていることが多く、この本を読んだときに非常に腑に落ちたことを覚えています。
このブログに書いていますが、現代は外部からの刺激が非常に多い&強いため、自分がどう感じているのか、何を考えているかに気づくには高いスキルが必要になっています。
そして、そのスキルを使い「私たち自身に注意を向けることについて探求する」というマインドセットも併せて重要になってきます。
スキルとマインドを求められ、これが自然に身につくものではないため、教育として実践していく必要があるという立場には非常に共感しました。
「自身」(inner)に気づくカイシャ工房での取り組み
コーチング
コーチングの国際資格を保持しながら、中高生に特化したコーチは日本ではかなり少ないと思います。
中高生はまだ自我が未発達であったり、インプットが足りていなためコーチングに不向きな生徒も多くいます。
そこを適切に見極め、ティーチングとコーチングを分けて対話できるところが他にない強みです。
ディベート
様々な視点で議論を構築するディベートを経験して初めて、自分自身がわかってくると考えています。
カイシャ工房のディベートでは、立場を3回入れ替えて実施するため、それだけでも多くの視点を獲得できます。
さいごに
「自身」(inner)に気づくことにより、社会的な行動がとれるようになります。
社会的行動と学力の相関関係は多くの実験でデータとして示されています。
受験や、学校のテストの点数をとるための勉強は、現代社会においてほぼ意味をなさないと言ってもよいでしょう。
生きる力をつけるために学んだ結果学力がつくというサイクルをつくるためには、まず始めに自分自身と向き合う必要があります。
目先の受験やテストではなく、本質的な学びをするために時間を使いませんか?
興味を持っていただけた方はぜひ一度お問い合わせください。